意外と無くてはならない手すりについて考える

意外と無くてはならない手すりについて考える

最近見られる変わった手すり

波形型手すりは少しずつ受け入れられている

台頭している波形型手すりについて、実際に駅構内などで手すり利用が当たり前となっている高齢者を中心にアンケートをした結果として、全体のおよそ80%近くの人が利用しやすいと答えている。手すりを頻繁に利用する人たちが納得できる代物でないといけないのは勿論だが、波形型手すりに関しては上りにしても下りにしてもどちらの場合でも使用する際にかなり便利だと感じた人が多いようだ。これだけの人がこう答えているのだからまず間違いないのだろう。使いやすいと述べましたが、具体的に上る際・下る際では手すりの利用方法は異なっています。それについても言及していくと、波形型手すりの利便性として、

上りの場合
水平となっている部分を持ち、杖としての役割を担いながら身体が支えられる
下りの場合
垂直部分を持ち、取っ手としての代替品として持つことで身体を引きつけられる

このようなところにこの波形型手すりの良さがある。どちらも魅力的だ、従来の直棒だと階段部分になればどうしても階段に合わせて傾斜となってしまう。そうなると自然と上るにしても下るにしても手すりとしての使い方に差は出ない。その点を悪くはないと思う人もいるかもしれませんが、人によってはこれが辛いから階段は利用したくないと考えている人もいると思います。直棒型よりも波形型の方が良いとされているのもこんなところに秘密があったりする。

高齢者だけでなく、足腰が弱くなって階段の利用が辛いと感じている人たちにすれば利用面と安全面で問題ないと判断されているのです。そんな波形型手すりですが、きちんとした名称で商品として発表されている物があります。『クネット』、こういう商品が実は手すりの中で注目度が挙がっている。

リフォームしましょ♪

クネットについて

クネットが登場したのは今から14年前の2001年、長崎県佐世保市から登場しました。その後クネットを普及させるために『株式会社クネット・ジャパン』が設立され、全国各地に普及させるように働きかけていくと、2006年にはバリアフリー新法施行と2007年~2008年のガイドラインの改定によりクネットが推奨されるという国からのお墨付きを獲得する事になったのです。これによってこれまで当たり前だった直棒型の手すりから波形型の手すりとなるクネットが普及していくことになるのです。実際、東京都内の駅構内や一部教育機関、公園施設内の手すりなどはクネットへと着実に変更している。

とはいえ、普及のスピードは各地によって差が出ている点は否めません。導入するにしてもある程度予算を捻出しなければならないため、いくら予算的に通常の手すりよりはローコストで済むとはいっても、あらゆる施設ないし屋外の手すり全てをクネットに変更するというのは難しい。当たり前だが、クネットに変更するのは階段などの手すりだけで、ベランダや屋上付近に設置されている手すりをくねっと式に変更すると、持ち場を逆に作ってしまうため別の問題が浮上してきそうだ。

遊び防止も含まれている

クネットの導入には小学校などの教育機関は熱心に導入を薦めているといいます。その理由にはやはり遊び道具として手すりを利用を防げるから、というのが一番大きい。こう言っては何だが、小学生時代に手すりを利用した滑り台が一時期流行したことがある。実際していた身としては中々スリル溢れているので楽しくしていたが、一歩間違えると大怪我に繋がるので子供の考えだした遊びは危険の伴うものばかりだ。そうでなくても手すりの本質的な役割を考えれば度外視できない問題でもあるため、学校側としても直棒型よりは波形型の手すり導入に踏み切ったといったところか。

小学生くらいならまだしも、これが高校生という体格的に大人顔負けになっている年齢で行えば当然大事故どころの話ではすまないケースも出てくる。ただそれもコスト的な問題を解決できなければ設置を敢行出来ないため、懐事情が苦しいと厳しいだろう。

福祉機器のことなら

これからの主流として

今後の展開として、クネットが中心となっていくだろう。ただ直棒型そのものが廃止されるわけではなく、あくまでバリアフリーという視点から見て波形型手すりへと変遷していこうという動きはどんどん強くなっていくだろう。

またクネットは寺社などにも導入されており、願かけとして『滑らない手すり』という点から『滑りませんように(落ちない)』といったことをした参拝客もいるという。上手いことを考えると思うが、それでは今までの直棒型の手すりを見ていて、『滑ってしまう』などと感じた人がいたのかもしれない。そういう意味では視覚的にもクネットの導入によって救われている人は多いと思えば、中々酔狂だ。